EA、リモート採用を終了しオフィス勤務復帰を要請

著者: Aria Oct 20,2025

EA、フル出勤を義務化しリモートワーク政策を段階的に廃止

エレクトロニック・アーツは従業員に対し、リモート勤務体制を恒久的に終了し、完全なオフィス業務への復帰を求めると通告しました。

物理的ワークスペースへの回帰

IGNが入手した内部通信において、CEOアンドリュー・ウィルソンは、対面での協業は「創造性、革新、チームワークを推進する活力を生み出し、しばしばプレイヤー体験を向上させる予想外の突破口につながる」と述べました。新しいハイブリッド政策では、最低3日間のオフィス出勤を義務付け、オフサイトでの地域勤務体制は段階的に廃止されます。

実施スケジュールと詳細

EAエンターテインメント社長ローラ・ミエーレは、追って送られたメッセージで以下のように追加説明を行いました:

  • 移行は即座には行われません - 従業員は通知があるまで現在の勤務体制を継続すべきです
  • 勤務モデルの変更には最低12週間前の通知が行われます
  • ハイブリッド職種では、EA拠点から30マイル(48km)圏内での週最低3日以上のオフィス出勤が必須となります
  • 「オフサイト・ローカル」という区分は3~24ヶ月かけて段階的に廃止されます
  • 今後のリモート採用および例外措置には幹部の承認が必要となります

従業員の懸念と業界の動向

匿名のEA従業員はIGNに対し、長時間の通勤、育児の問題、そしてリモートワークによって可能となっていた医療上の配慮などについて不満を表明しました。30マイル圏外のリモート勤務者として分類されている従業員は、移住が不可能な場合の雇用維持を懸念しています。

この政策転換は、ロックスター・ゲームズ、ユービーアイソフト、アクティビジョン・ブラizzardといった企業によるオフィス回帰への業界全体の動きに追随するものです。COVID-19規制期間中にリモートワークが急増しましたが、主要なパブリッシャーは次第に物理的ワークスペースを重視する傾向にあります。

この発表は、EAによる最近の人員削減、すなわち全社規模で約300名のレイオフ、今年初頭のBioWareスタッフ削減、そして昨年実施された670の職種廃止に続くものです。

IGNはさらなるコメントを得るためにEA広報担当者に連絡を取っています。