第67回グラミー賞に出席するウィニフレッド・フィリップス。写真提供:リッチ・ポーク/ビルボード(ゲッティ・イメージズ経由)
『ウィザードリィ:プローヴィング・グラウンド・オブ・ザ・マッド・オーヴァーロード』が、ビデオゲームおよびインタラクティブメディア向け最優秀スコア・サウンドトラック部門でグラミー賞を受賞しました。
作曲家ウィニフレッド・フィリップスは受賞スピーチで心からの感謝を表明:「ゲーム音楽の可能性を信じ、その創造的なエネルギーを受け入れてくださったことに感謝します。このような評価は、私のようなアーティストにとって何よりも大切なものです」
この高評価を受けたリメイク作は、『ファイナルファンタジー』など日本のゲームシリーズの礎となった1981年発表のパイオニアRPGを刷新。ディジタル・エクリプス社はオリジナルのApple IIコードを忠実に再現しつつ、現代的な3Dグラフィックスを導入しました。
有力候補を抑えての勝利
フィリップスの受賞は、『スター・ウォーズ アウトローズ』『スパイダーマン2』『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』の作曲家ら強力なノミネート候補の中でも際立つ成果でした。
「あまりのことに言葉もありません」とフィリップスは後に語りました。「今年ノミネートされた傑出した才能たちを考えると、この受賞は計り知れないキャリアの栄誉です」
彼女はインタラクティブな作曲の独特な難しさについて振り返りました:「私たちの音楽はプレイヤーの選択と冒険に合わせて動的に変化します。作曲家と聴衆の間の特別な創作的協働関係なのです」
音楽的卓越性の継承
今回の受賞は、2011年『シヴィライゼーションIV』の「Baba Yetu」で始まったゲーム音楽のグラミー賞認知をさらに前進させるものでした。過去の受賞者には『アサシン クリード ヴァルハラ』や『スター・ウォーズ ジェダイ:サバイバー』の作曲家らが名を連ねています。
これは2023年12月の高評価を受けたリリースに続く『ウィザードリィ』の最新の成果であり、伝統的なスコアと肩を並べるゲーム音楽の艺术的価値を再確認させました。