サウジ支援のボクシングゲームが日本ファンを熱狂させる

著者: Eric Oct 11,2025

『ストリートファイター』の生みの親である西山隆志氏が、伝説的なボクシング誌『ザ・リング』とタッグを組み、まったく新しいボクシングゲームを開発することが発表されました。この情報は、サウジアラビア総合娯楽庁長官ターキ・アラルシーク氏の公式Xアカウントを通じて明らかになりました。アラルシーク氏は2024年11月に『ザ・リング』誌を買収していました。

このタイトル未定の新作ではオリジナルキャラクターが登場し、「『ザ・リング』のボクシング専門知識と、ディンプスの開発チームが持つ iconic なゲーム作りの歴史が融合する」とされています。

西山氏が率いる開発スタジオ「ディンプス」は、2025年1月に『Freedom Wars Remastered』をリリースしたばかりです。アラルシーク氏のツイートによれば、ボクシングゲームの制作は間もなく開始される予定です。

サウジアラビア王室は近年、日本のゲーム業界への関与を深めており、2024年4月にはサウジ皇太子基金がSNKを買収しました。『ザ・リング』誌もSNKと提携して『餓狼伝説:City of Wolves』をプロモーションしており、2025年4月26日にはロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで独占ボクシングマッチイベントを開催予定です。特に、西山氏はかつてSNKで『餓狼伝説』シリーズの開発を指揮し、『メタルスラッグ』や『キング・オブ・ファイターズ』などのクラシック作品にも関わっていました。

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日本のゲームファンからは『ザ・リング』とディンプスのコラボレーションに対して、「マジか!? 待ちきれない!」といった興奮の声からゲームシステムに関する憶測まで、様々な反応が寄せられています。

『ストリートファイター』解説者の@ryo_redcyclone氏は「西山氏はもともとスポーツの規制を避けるためにストリートファイトを選んだ人物。そんな方がボクシングのルール縛りに挑むとは興味深い」と指摘しました。

ファンは、西山氏らしい型破りなキャラクターや過激な技が、ボクシングの規制された環境でどう表現されるかを楽しみにしています。

『ストリートファイター』にはボクシングのルールを明らかに無視した戦い方をするバルログが登場しますが、この新作がリアリズムを重視するのか、それともクリエイティブな自由度を優先するのかはまだ不明です。