2025年アイズナー賞候補作発表:バットマン、スパイダーマンが最多ノミネート

著者: Sarah Sep 28,2025

2025年ウィル・アイズナー・コミック産業賞(Will Eisner Comic Industry Awards)の候補作が正式に発表されました。コミック界のオスカーとも称されるアイズナー賞は、過去1年間の業界における優れた創造的功績を称えるものです。

今年のノミネートをリードしているのはファンタグラフィックスとDCコミックスで、ファンタグラフィックスは24件(共同1件含む)、DCは10件(共同9件含む)の候補を獲得しました。『ワンダーウーマン』の原作者トム・キングが4部門で最多ノミネートを記録し、他にも各3部門にノミネートされた作家が複数名います。

DC

元IGNコミックス編集者のジョーイ・エスポジートも今年評価されました。エスポジートとショーン・フォン・ゴーマンによる『The Pedestrian』はベスト新シリーズ部門にノミネートされ、『Absolute Batman』や『The Power Fantasy』などの作品と競います。

受賞作は7月25日にサンディエゴ・コミコンで開催される授賞式(会場:サンディエゴ・ヒルトン・ベイフロントホテル)にて発表されます。以下がノミネート作品の完全リストです:

最優秀短編ストーリー

  • 「Anything Sinister」ロス・マレー(NOW #13、ファンタグラフィックス)
  • 「Day 1703」クリス・ウェア(Smoke Signal #43、デザートアイランド)
  • 「Pig」ステイシー・グーゴリス(NOW #13、ファンタグラフィックス)
  • 「Spaces」フィル・ヒメネス(DCプライド2024 #1、DC)
  • 「Water I've Loved: Moving Day」パム・ワイ(MUTHAマガジン)

最優秀単巻/ワンショット

  • 『Abortion Pill Zine』イザベラ・ロットマン他(シルバースプロケット)
  • 『Ice Cream Man #39』W・マックスウェル・プリンス(イメージコミックス)
  • 『PeePee PooPoo #1』キャロライン・キャッシュ(シルバースプロケット)
  • 『Sunflowers』キージー・ヤング(シルバースプロケット)
  • 『Unwholesome Love』チャールズ・バーンズ(ウィズパートナーズアンドサン)

最優秀連載シリーズ

  • 『The Department of Truth』ジェームズ・ティニオンIV(イメージ)
  • 『Detective Comics』ラム・V他(DC)
  • 『Fantastic Four』ライアン・ノース(マーベル)
  • 『Wonder Woman』トム・キング(DC)
  • 『Ultimate Spider-Man』ジョナサン・ヒックマン(マーベル)

最優秀限定シリーズ

  • 『Alan Scott: The Green Lantern』ティム・シェリダン(DC)
  • 『Animal Pound』トム・キング(BOOM!スタジオ)
  • 『The Deviant』ジェームズ・ティニオンIV(イメージ)
  • 『Helen of Wyndhorn』トム・キング(ダークホース)
  • 『Zatanna: Bring Down the House』まりこ・タマキ(DC)

今年のアイズナー賞ノミネートのさらなる見どころや全カテゴリのリストについては、IGNの「2024年ベストコミックシリーズ」特集をご覧ください。DCの『Absolute Universe』が同社の最も刺激的な新企画である理由も解説されています。